今回は、バンド【Vandenberg】のアルバム『Alibi』より、曲「Kamikaze」をご紹介させて頂きます。
アルバム『Alibi』(アリバイ)は、バンド【Vandenberg】が1985年に発表した3つ目の作品です。前作と同様、エイドリアン・ヴァンデンバーグ(Adrian Vandenberg)がジャケットの絵を描いています。ギター演奏・作曲・絵画まで、凄い幅広い才能の持ち主です。3作目となり、バンドとしてもバランスが高まっています。しかし、残念ながら世界的なセールスの成功には至りませんでした。
バンドは、この作品を最後に解散し、エイドリアン・ヴァンデンバーグは、名門バンド【Whitesnake】(ホワイトスネイク)へ加入し、1987年~1997年の10年間在籍し活躍する事になります。
ご紹介曲「Kamikaze」の原曲です。
曲名は「Kamikaze」(カミカゼ)、日本の「神風」からインスパイアされたと思います。その名の通り、バンド【Vandenberg】を代表するインスト作品です。ギタリスト:エイドリアン・ヴァンデンバーグ(Adrian Vandenberg)としての魅力で溢れており、多彩なシーンで構成された力作です。イントロは、カミカゼに相応しく風を感じる神秘的なサウンドです。1:47頃からのギター・ソロでは、ヴァンデンバーグの多彩なフレージングと繊細なヴィブラート。2:02~2:15頃は、テクニカルと変化を演出したフレーズ。 2:42~2:55頃は、更に高度なスケールを用いたフレージングとテクニカルな演奏で聴く人の感性を刺激します。彼の演奏の全ては起承転結が明確で、非常に知的なギタリストである事が分かります。3:22~3:35頃は、クリーントーンで変化を付けたコード展開。3:35~曲の最後には、日本人の心に沁みる叙情溢れるフレーズ、そして彼の才能を遺憾無く発揮した至高の旋律の連続展開により魂が震えます。今回の「心の琴線に触れる音」は、3:35~最後のギタリストとしての彼の魅力が詰まったギター・ソロです。この曲「Kamikaze」は、HR/HMのインストゥルメンタル曲として、歴史に刻まれる名作です。ご存知の無い方は、ぜひ聴いて頂きたいです。
曲「Kamikaze」のライブ映像です。
Vandenberg – Live In Japan ’84 – Instrumental
少し音と映像がズレていますが、ライブで「Kamikaze」を演奏する勇姿が見れます。つい感化されてコピーしたくなります。彼がギターを弾いている姿には華があります。
ご紹介のアルバム『Alibi』です。
バンド【Vandenberg】の集大成。最後のアルバムです。楽曲のバリエーションが豊富な名盤を、少しでも多くの人に紹介できると幸いです。
(おまけ)
最近のエイドリアン・ヴァンデンバーグのアルバムです。
ラギッド・アンド・アンプラグド【日本盤のみA・ヴァンデンバーグのセルフライナー/歌詞/対訳掲載】
- アーティスト: ヴァンデンバーグズ・ムーンキングス
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2019/01/23
- メディア: CD
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彼の軌跡(ヴァンデンバーグ、ホワイトスネイク)での名曲を、アコースティックでセルフ・カヴァーしたアルバムです。こちらも心に沁みますので、聴いてみてください。
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