今回は、バンド【UFO】のアルバム『Phenomenon』より、曲「Doctor Doctor」をご紹介させて頂きます。
アルバム『Phenomenon』とマイケル・シェンカーについて
このアルバムは、1974年にリリースされ、マイケル・シェンカー加入後の1つ目の作品です。マイケルの加入後から、バンド【UFO】は、一気に世界レベルのバンドに成長しました。マイケル自身のバンド【MSG】よりも、バンド【UFO】在籍時のマイケルの方が、研ぎ澄まされたギターの音・鬼気迫る鋭いサウンドを聴く事が出来ます。非常にシンプルではありますが、今聴いても新鮮な名曲です。
曲「Doctor Doctor」とマイケル・シェンカー
UFO – Doctor Doctor
この曲は、ライブバージョンのアレンジが時間を掛けて作り込まれ、極めて素晴らしいアレンジが加えられました。後のバンド【MSG】などでは、ライブの最後に演奏され大盛り上がりとなる曲となりました。
非常にシンプルな曲でありながら、Aメロの展開におけるリード・ギターのハモリなどは、当時としては非常に革新的でした。音は単純なハモリですが、マイケルのフライングVによる個性豊かな演奏により、そのトーンやヴィブラートが直接的に心に染みてきます。ヴォーカル:フィル・モグの歌声は存在感が強く素晴らしいのですが、やはりリード・ギター:マイケルの音が極めて叙情的で、ギターのメロディーがヴォーカルよりも遥かに前に出ています。珍しくギター・ソロが無い曲ですが、単調さは感じられず、いつまでも聴いていたい心地良さがあります。このシンプルなギターの泣きに、不思議と涙が止まりません。これは多くの人を虜にする音で、マイケルが神と呼ばれるギタリストたる所以です。
今回の「心の琴線に触れる音」は、純粋で切なく叙情あふれるイントロ部、そしてAメロの展開部でのハモリです。
是非とも、ライブ版の音源も聴いて頂き、この名曲(特にイントロ部)を存分に味わって頂きたいです。
曲「Doctor Doctor」の映像
若い日のマイケル・シェンカーのライブ
UFO – Doctor, Doctor (early live Schenker)
この頃は、まだ白黒ではないフライングVです。ライブでもアレンジを加え、極めて叙情的な音を出しています。1音1音丁寧に渾身の演奏で弾いている事が伝わってきます。強い音を出すためにピックを逆(尖った方を指で握る)に持つ事でも有名です。スタジオ録音では、Aメロ部分のハモリのギターを重ねて録音していますが、ライブでは1人でハモリも弾いています。コピーした方も多いと思います。私も真似したくてフライングVを足で挟んで弾き込んだ口です。もしかして貴方も同じ穴の中のムジナですか?
UFO再結成した時のスタジオアルバムのボーナス・トラック:Doctor Doctor
UFO – Doctor Doctor ’95 Version
スタジオ版という事で、ライブ版とは異なり完璧なクオリティーです。
この頃、借り物のフライングV「4」を音が良いという事で、好んで使用していました。
当時の雑誌のコメントでは、イングヴェイはギターの練習なんかした事が無いとコメントするのに対し、マイケルは、トレーニングが必要なので練習しているとコメントがあり、凄くストイックな人です。だから今があるのですね。
MSGライブ:Doctor Doctor ルドルフとクラウスがゲスト参加。
MSG – 11 – Doctor Doctor (w/ Klaus Meine & Rudolf Schenker) [Hammersmith ’83]
この映像は、ファンにとって感激です。嬉しくて、つい涙が出てしまいます。ゲストのクラウスのヴォーカルは流石です。彼に掛かれば、どんな曲でも自分の曲の様に歌い上げ魅了してくれます。そして、ルドルフとマイケルが向かい合ってギターを弾くシーンには感動です。スコーピオンズからUFOへと弟を送り出した兄としては、成功した弟の姿を喜んでいると思います。
ステージ上は、皆が楽しそうで、こちらも非常にポジティブな気持ちになれます。
比較的最近のライブ:Doctor Doctor
Micheal Schenker´s Temple of Rock – Doctor Doctor – live in Netherlands, October 31, 2015
時代と共に常に新しいアレンジを加えてくるのがマイケル。ギターを弾きながら、ファンと手を触れるなど、サービス精神も素晴らしく、見ている私も頑張ろうと前向きになれます。60歳過ぎたお爺さんですが、ギターの腕は研ぎ澄まされて凄くカッコ良いです。いつまでも現役で居て欲しいです。コロナで来日が中止になったので、落ち着いたら来て欲しいです。絶対見に行きたい!
私の伝えたいマイケル・シェンカーの魅力について
マイケル・シェンカーの歴史を語るために、必須のバンド【UFO】時代の名曲です。アレンジ版の深い味わいを感じて頂き、皆さんの心に少しでも、マイケルのギターの魅力が伝えられると嬉しいです。
私が最も好きで尊敬しているギタリストが、このマイケル・シェンカーです。彼が弾いたギターの音は、他の人とは異質で、人間らしさ・心そのものを感じます。聞こえが良い音では無く、彼が魂から出している音なので、その音に感動があります。彼が頑張る姿を見ると、自分も頑張ろうと思える数少ない存在です。
他にも名曲が多数ありますので、今度紹介させて頂きます。
Amazonリンク
マイケル・シェンカーの歴史を語るためには、欠かせない名盤です。この原曲を聴いて、各時代のライブ版を聴くと、彼の素晴らしい奇跡を追う事が出来ます。
【UFO】Doctor Doctor 弾いても楽しいです!
今回は、原曲に合わせて弾いて見ました。
シンプルな曲ですが、この哀愁的な展開と、半音+1音の2音チョーキングに力を込める部分に中毒性があります。
これを見た貴方は,同じ穴のムジナかも知れませんね・・。
今度は、私の好きなライブ版のイントロ部分も弾いてみます。
ちなみに、私が使っている「MIGHTY PLUG MP-2」は、手軽で音にも満足な超オススメの一品です。
この「MIGHTY PLUG MP-2」のおかげで、私のギターライフは劇的に改善しました!
ケーブル無しで、スマホからBLUETOOTHで曲を流せます。
必要なのはヘッドホンとギターと、こいつ「MP-2」だけになります。
最小構成で直ぐにギター演奏が楽しめるようになりますよ!
この記事が少しでも参考になったら嬉しいです。
コメント