今回はバンド【Uli Jon Roth】のアルバム『Under a Dark Sky』より曲「The Magic Word」をご紹介させて頂きます。
このアルバムは、2008年に発表されたソロ名義の印象深い名作です。
ウリ・ジョン・ロートは、ロックに本格的なアルペジオやスウィープを導入した先駆者と言われ、早すぎた天才です。ご存知マイケル・シェンカーの後任として、スコーピオンズのリードギターを引き継いだ事でも有名です。(当時19歳)
そんなウリは、1954年12月にロート家の長男として生まれ、身内の不幸もあり、運に恵まれず、2005年に破産宣告。今では細々と活動を続けてる苦労人です。非常に崇高な精神の持ち主と思われ、メッセージ性の高い作品を数多く作っています。その才能・偉業は、次の世代のアーティストが影響を受けたアーティストとして語る事でも証明されています。もっと多くの人に知って欲しい偉人です。仙人です。
ご紹介の曲です。
Uli Jon Roth – The Magic Word
この曲は、メタルやハードロックでは無く、ややジミヘンが入った独自の世界だと思います。1:57位から、非常に哀愁が漂い始め、心が洗われる曲です。これがウリ・ジョン・ロートの世界感なのでしょう。曲の構成は静と動が芸術的なフレーズで組み立てられ、高度な音楽性を感じずにはいられません。
4:40~5:05付近のギター・ソロでは、スカイギターの音・フレージング・タメ・ヴィブラートにより、ウリ・ジョン・ロートらしい、高い精神を感じる深い味わいのある美しい音です。彼は精神世界を追求しているようで、その影響から音に深さが感じられるのだと思います。ここまで味わいのある音・フレーズを弾くギタリストは、なかなか居ないです。
今回の「心の琴線に触れる音」は、哀愁漂う1:57~2:30の展開部と4:48~5:05のギター・ソロのクライマックス部です。ぜひ曲全体を芸術作品として味わって、明日を生きる力に加えて頂けると幸いです。
ライブ映像です。
Uli Jon Roth – The Magic Word (Live in Thessaloniki 2008 [Personal-Recording] )
ライブでも、ウリの世界観を象徴するスカイギターのサウンドは健在です。
音に孤高の存在感と哀愁を感じます。
ご紹介のアルバムです。
- アーティスト: Uli Jon Roth
- 出版社/メーカー: Steamhammer Us
- 発売日: 2008/09/23
- メディア: CD
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出来るだけ多くの人にウリ・ジョン・ロートの存在を知って頂き、この世界感が共感して頂けると嬉しいです。
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