今回は、バンド【McAuley Schenker Group】のアルバム『Perfect Timing』より曲「Rock ‘Til You’re Crazy」をご紹介させて頂きます。
このアルバムは、1987年ボーカルにRobin McAuleyを迎え、自らの名前であったバンド名【Michael Schenker Group】から【McAuley Schenker Group】とし、McAuleyとSchenkerの2人の新しいMSGとして出発した最初のアルバムです。このバンド名では、3枚のアルバムを出していますが、どれも名作だと思います。紹介させて頂きます。一部のファンからは、Michaelと対等な立場として迎えられたMcAuleyを良く思わない人もいたようで、McAuleyは批判を受ける事も多かったです。しかし、彼のシンガーとしての歌唱力・音楽へ取り組む姿勢をMichaelは絶大に評価しており、このバンド名になった事は曲を聴くと良く分かります。
これまでのMSGではMichaelの個性が強く粗削りな曲が多かったですが、McAuleyにより、緻密に丁寧に作り上げた曲の完成度は、間違いなく高いと思います。
このアルバムには「Love Is Not a Game」などメジャーな名曲もはありますが、今回はギターのフレーズが印象的で、たまに聴きたくなる曲をご紹介します。
McAuley Schenker Group (MSG) – Rock ‘till You’re Crazy
アルペジオの様なギターで始まり、メジャーな雰囲気で次第に盛り上がってゆきます。
0:57辺りから、マイナーな雰囲気が醸し出されてきます。そして、1:10辺りのサビでは、マイケル・シェンカーらしい印象に残るフレーズ・心地良いヴィブラートです。
2:20~2:35辺りには、スリル満天で疾風の様なギター・ソロです。機械的な音では無く、しっかり1音1音が気持ちの入った音を出している所は流石です。ボーカルのロビンは歌唱力があり、音程を的確に出し、歌い方も単調では無く細かく工夫しています。マイケルとは相性は良かったと思います。
今回の「心の琴線に触れる音」は、1:10~1:24のサビのギターフレーズです。フレーズを2回繰り返す中で、1回目は普通に弾き2回目には絶妙なタメを効かせ、堪らなく中毒性ある音にしています。記憶に残るフレーズを弾きせたら、誰も彼に敵うギタリストは居ないと思います。ギター・ソロでも同じ事が言えますが、個性のあるエモーショナルな音を出します。こういう弾き方が、いわゆるマイケルのV節です。
貴重なライブ映像
MSG [ ROCK ‘TIL YOU’RE CRAZY ] LIVE 1988
非常に録音状態が悪いのが残念です。しかし当時の雰囲気は感じられます。
ご紹介のアルバムです。
- アーティスト: マッコーリー・シェンカー・グループ,マイケル・シェンカー,ロビン・マッコーリー,ロッキー・ニュートン
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2015/05/20
- メディア: CD
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マッコーリー・シェンカー・グループの最初のアルバムの良質な曲を、多くの人に知って頂ければ幸いです。彼らが参加する今の活動にも注目して行きましょう。
過去の紹介曲をまとめたリンクページです。
良かったら他の曲も聴いてみてください。
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