今回は、バンド【In Flames】のアルバム「Come Clarity」より、曲「Dead End」をご紹介させていただきます。
イン・フレイムスは、スウェーデン出身のメタルバンドで、特にメロディックデスメタルというジャンルに火を付けた事で有名ですが、更に独自の進化を続けています。次の世代にも大きな影響を与えたバンドです。
ご紹介するこの曲には、スウェーデン(チェコ人とフィンランド人のハーフ)のリサ・ミスコフスキーという女性ボーカルがゲスト出演しており、曲を引き立てるのに大きく貢献しています。このリサさんは、スウェーデンのグラミー賞で、最優秀女性アーティストになるなど、スウェーデンでは、かなり有名なシンガーソングライターです。
このアルバムは非常に聴き応え十分です。その中から今回は、まるでSF映画のクライマックスのシーンで使われそうな曲をご紹介します。正義に燃える様な真っ直ぐな格好良さや、その裏にある追い込まれた苦しみ、葛藤、切なさを感じる曲です。この曲を聴くと、自分を見失わないで明日も精一杯頑張ろう、という気持ちになれます。
In Flames Dead End (FEATURING LISA MISKOVSKY)
曲の最初から、直球勝負の激しいギターリフから始まります。
そして、0:23~0:34付近のゲスト女性ボーカルの静寂、そして0:34~0:45では、メインボーカルのアンダース・フリーデンによる激情の展開。そして0:56~1:07付近のサブでの力強い共演で力が湧いてきます。繰り返しの後、2:07~2:28の間奏部分でも力強い疾走に聴き応え十分です。
そんなSF映画のクライマックスの様なこの曲の「琴線に触れる音」は、0:00~0:23のモチーフになるリフです。もちろんサビも素晴らしいのですが、このリフには、抱えている迷いを断ち切り、気持ちを奮い立たせて、心の霧を晴らせて再び走り出せる力があります。また、サビの後の1:07~1:17のリフも格好良いです。曲の最後もこのリフで終わって、余韻を残します。そして、また聴きたくなります。
ライブ映像です。音は割れていますが・・
In Flames -DEAD END live @ The Wacken Open Air 2009
ライブ映像です。音が小さいですが・・
In Flames – Dead End (feat Lisa Miskovsky) live @ Sweden Rock 2009
ご紹介したゲストの女性ボーカルが加わると、少しアマランスを思い出しました。
バンド【Amaranthe】は少しジャンルは違いますが、同じくスウェーデンのメタル系バンドです。元【Amaranthe】と 、元【In Flames】のメンバーが【CyHRA】というバンドを作っています。その後の動向も気になりますね。
イン・フレイムスは、時代と共に音楽性が変化していますので、また別の時代の曲もご紹介したいと思います。バンドをご存知無い方も、これを機会に知って頂き、気に入って頂けると嬉しいです。
ご紹介したアルバム『Come Clarity』です。
バンド【In Flames】にとって名盤とされるアルバムです。バンドをご存知無い方にもお勧めします。
コメント
『Come Clarity』は大好きなアルバム、「Dead End」を初めて聴いた時は衝撃的でした。 こうたそさんの曲の解説はとても分かりやすいですね! 次回も楽しみにしています。
Yoshiさん、ありがとうございます。
嬉しいコメントです。
これからも、好きな曲の好きな箇所を分かり易く解説して行きますね!