今回は、バンド【UFO】のアルバム「Force It」より、曲「High Flyer」をご紹介させて頂きます。
このアルバムは1975年の古い作品になります。このアルバムには起承転結が整った名曲が多い中、今回はリードギターであるマイケル・シェンカーの若く純粋なギターの音が心に染みる曲をご紹介させて頂きます。
昔は便利なエフェクターが余り無かった時代なので、本当に良い音を出すのには大分苦労したと聞きます。このギタートーンは、色々と組み合わせて苦労して作った音なのだと思います。
マイケル・シェンカーは、バンド【MSG】時代も素晴らしいですが、バンド【UF0】時代の方が、精神的に苦悩していたためか、純粋さ・哀愁が強くガラスの様に繊細な心が垣間見えます。イギリスのバンド【UFO】に、ドイツ人のマイケルが引き抜かれ、音楽を追求し続ける完璧主義なマイケルと酒豪のリーダー(ボーカル)のフィル・モグと、英語で会話が通じず理解し合えず、苦悩する中で対立が後に進んでいきました。
フィル・モグを中心としたバンド【UFO】は、ブリティッシュ・ハードロックのバンドで、マーケル・シェンカーが曲をギターで盛り上げている印象が強いです。マイケル・シェンカーが脱退しても、独自の音楽を持っているので個性の強い素晴らしいバンドだと思います。
UFO • High Flyer
曲の伴奏には、常にクリーントーンが使われ、静かで哀愁が漂って来ます。
過去を振り返り想いに浸っている様な胸が苦しくなる曲です。フィル・モグのボーカルは独特な声で非常に存在感があり、メロディーを素晴らしく引き立てていると思います。
今回の「心の琴線に触れる音」は、無論1:36~2:33付近のギター・ソロです。この絶妙なトーン・独特のビブラート・ピッキングの表現などが、その純粋な想いと共に心に響きます。ボーカルメロディーを繋げて更に展開させた哀愁のメロディー、素晴らしく曲を盛り上げ、心に響く音だと思います。どうしても過去を振り返って前に進めなくなっている所に、明日に向かって歩いて行く勇気を与えてくれます。
マイケル・シェンカーは、印象に残るフレーズを誰よりも心に沁みる音としてギターを泣かせる事が出来るギタリストだと思います。個人的な見解ですが、良いギタリストとはテクニックの凄さでは無く、どれだけ心に沁みる音を出せるかだで決まると思っています。
マイケル・シェンカーについて、新しい発見をして頂ければ幸いです。
ご紹介のアルバムです。
- アーティスト: UFO
- 出版社/メーカー: Caroline
- 発売日: 2007/12/04
- メディア: CD
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