今回は、バンド【Scorpions】のアルバム「Virgin Killer」より曲「Pictured Life」をご紹介いたします。
このアルバムはアートワークで有名で、最初は少女の裸体でした。しかし問題視され、後に、この表紙に変更になっています。それが関係しているのか、今のiTuneでは、アルバム自体が表示されないようです。
この曲は、バンドとしては4枚目となる1976年の古いアルバムから、ウリ・ジョン・ロート在籍時代の名曲をご紹介します。非常にシンプルですが哀愁の漂う心を震わせる名曲です。この曲を聴くと、現代のメタルにも通じるエッセンスを感じます。この時代の曲を聴いて育った後継者のバンドにより、このエッセンスが継承されている様に感じます。個人的に、このバンド【Scorpions】とウリ・ジョン・ロートが残した大きな足跡の1つだと思います。
Scorpions – Pictured life lyrics
曲は、非常に哀愁の漂うイントロ、続くAメロからサビへの展開についても、非常に曲のメリハリ・起承転結があり、曲の完成度が高いです。シンプルな曲ですが、ボーカルのクラウスの歌唱力と、ウリのギターの表現力が中心としてバンドに一体感もあり、非常に心に沁みる音を作り上げています。
ベースについても、そのトーンも素晴らしく存在感があり、アクセントを入れて曲を引き立て、非常に良い仕事をしていると思います。
今回の「心の琴線に触れる音」は、0:00~0:15のイントロ、1:17~1:33のギター・ソロです。つい口ずさみたくなる哀愁のメロディーとシーンの終わりにフェードアウトしていく哀愁的なギターの余韻です。何度聴いても痺れます。ハモリを入れたトリルなどギターの聴き所が多いです。曲としては、素晴らしいボーカルのクラウスの存在により、叙情的なボーカルメロディーを中心とした完成度の高い曲に仕上がっていると思います。
最近になってのライブ映像です。
Scorpions – Picture Life (live)
ウリは、もちろんスカイギターによる演奏です。自らの演奏にアレンジも加えた上に、昔のメンバーとの共演で感動です。
一緒にギターを弾いている、後任のリードギターのマティアス・ヤプスは良いギタリストなのですが、大物ギタリスト(マイケル・シェンカー、ウリ・ジョン・ロート)の後任という事で、気の毒な気がします。マティアス・ヤプス時代の名曲は多いので、ご紹介したいと思います。
【Firewind】により、この曲がカバーされています。
Firewind – Pictured Life
バンド名からして、ウリ・ジョン・ロートのバンドのアルバム名(曲名も含む)ですから、リーダーのガス・Gは、ウリに大きな影響を受けているのでしょう。
古い曲になりますが、 バンド【Scorpions】のウリ・ジョン・ロート在籍時の良さを感じて頂けると幸いです。
ご紹介のアルバムです。
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