今回は、バンド【Electric Sun】の『Fire Wind』より、曲「Fire Wind」をご紹介させて頂きます。
【Electric Sun】時代のウリ・ジョン・ロート
スコーピオンズを脱退した後にウリが自ら創設したバンドが【Electric Sun】です。この時代にウリ・ジョン・ロートが残した作品は、彼のキャリアの中でも極めて冴え渡ったギタープレイを聴くことが出来ます。ご紹介する曲だけに留まらず、全曲に渡って、この時代はプレイに凄みがあり、多くのプロのHR/HMギタリストが、ウリに影響を受けたと証言する事実に納得できる事でしょう。ぜひとも【Electric Sun】の3部作はチェックして頂きたいです。(下にアマゾンのリンクを貼っておきます。)このバンドは知名度は低く、古い作品です。しかしギターに関しては、今もHR/HM界で色褪せる事なく輝き続けています。強いて残念な所は、姿が格好良くは無い事&ヴォーカルをウリ自身が歌っている事です。逆に、ギターの良さが引き立っているとも言え、本当の良さが分かる玄人向けの作品となっております。その点は、ご了承ください。
ご紹介の曲「Fire Wind」の聴き所
アルバムのタイトル曲でもある「Fire Wind」は、メロハーの曲で、哀愁・疾走感・そしてギタープレイと聴き所が満載です。アコースティックのクリーントーンも効果的に加わり、静と動のコントラストを感じます。ギター・ソロでは、ウリのエモーショナルかつ音楽知識に裏付けされた多彩なフレージングに圧倒されます。主にギターパートが聴き所の中心ですが、ヴォーカルのメロディーも実は素晴らしく、良いボーカルが歌えば、とんでもないキラー曲になる事でしょう。
ギターに関する注目は、1:41~2:05の間奏では、哀愁を感じるギターのメロディーとタメが『心の琴線』を震わせます。3:12~3:57のギター・ソロでは、エモーショナルかつ、音楽性が豊かで流れる様に自然なフレーズには圧巻です。ライブでは、後半にアドリブ・演奏のようなシーンがあり、ウリの独特なギタープレイが曲の余韻と共に味わえます。ぜひyoutubeリンクよりライブ音源を聴いウリを感じてみてください。
スコーピオンズ時代のウリです。
スコーピオンズ・ファミリーですね。
ヤプス、クラウス、ルドルフに加えてマイケルも、そしてウリ。勢揃いで楽しそう!。
ご紹介曲「Fire Wind」のyoutubeリンク
ご紹介の曲「Fire Wind」。原曲です。
ULI’S ELECTRIC SUN [ FIRE WIND ] AUDIO TRACK
原曲です。先ずはこちらをお聴きください。名作です。
当時のライブ映像です。
ULI ROTH/ELECTRIC SUN [ FIRE WIND ] LIVE 1982
貴重なライブ映像、曲の後半から、アドリブショー的な感じになって、ジミ・ヘンドリクスからの強い影響を感じます。このアルバムの頃までは、スカイギターは存在していませんでした。
スカイギターでの演奏です。
Uli Jon Roth-Firewind (Sky Academy 2006)
スカイギターでの演奏。曲の後半のアドリブ・パートは、独特の仙人の哀愁に魅了されます。
FIREWIND – ULI JON ROTH @ REGGIES ROCK CLUB CHICAGO 1-27-2012
こちらもスカイギターでの演奏。後半のアドリブ・パートは、本当にウリ独特でアーティストとして魅せてくれくれます。流石は仙人です。
【Electric Sun】の三部作について過去記事です。
こちらも是非、見てください。
1枚目の作品「Earthquake」より
2枚目の作品「Fire Wind」より
3枚目の作品「Beyond the Astral Skies」より
バンド【Electric Sun】の三部作のMP3です。
よろしければ、どうぞ。玄人好みの名盤3枚です。
1枚目の作品「Earthquake」
こちらは、 バンド【Electric Sun】の最初の作品です。方向としてはマニア向け。
2枚目の作品「Fire Wind」
今回ご紹介のアルバムです。こちらは、 バンド【Electric Sun】の最初の作品です。最もバランスの取れた作品です。
3枚目の作品「Beyond the Astral Skies」
こちらは、スカイギターによる演奏が始まった3作目です。音質は3枚の中で最高です。
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