今回は、バンド【UFO】のアルバム『obsession』より、曲「One More for the Rodeo」をご紹介させて頂きます。
このアルバム『obsession』は、1978年に発表されたバンド【UFO】の7作目のアルバムです。聴き所はもちろん、マイケル・シェンカー(Michael Schenker)の神憑ったギター・プレイです。ドイツ人である彼は、音楽性の違いなども言葉による意思疎通が出来ず、バンド内で精神面で非常に不安定な時期でした。その様な精神面の反動がギター・プレイにも表れています。心に沁みる音という観点では、マイケルらしさが最も発揮されているアルバムとも言えます。このアルバム『obsession』の全てのギターに関して、トーンやフレーズの細部まで強い気持ちが入っており、マイケルが精神を削り取って音を出しているように聴こえます。アルバム中の全てのギター演奏について、一貫しているので驚愕です。アルバムを通して、まさに鬼気迫る演奏です。
紹介する曲「One More for the Rodeo」は、アルバムの中でも、マイケルらしい叙情的なギターが心に沁みる曲です。メジャーな曲「Only You Can Rock Me」も有名なのですが、今回は、マイナーで味のある玄人好みな曲をご紹介します。
このアルバムの後、マイケルはバンド【UFO】から脱退、自らのバンド【Michael Schenker Group】を結成し、輝かしい復活を果たします。MSG(Michael Schenker Group)を知っている人でも、【UFO】時代を知らなければ、絶対聴いてみて欲しいです。フライングVの神と呼ばれるギタリストの輝かしい過去を知って欲しいです。
UFO-10-One More For The Rodeo.
ミドルテンポで、ゆっくりと曲は始まります。ボーカルのメロディーと、ギターのメロディーが別々に動いているのが特徴的で、非常に新鮮で刺激に満ちています。マイケルのリード・ギターは、単純な繰り返しは無く、常に斬新なフレーズを連発しています。純粋なマイケルの精神から、心を削り取って出した様な繊細な音です。ここまで心に響くギターを称賛に値します。
今回の「心の琴線に触れる音」は、1:10~1:14付近の1音半チョーキングのフレーズです。全般的にリード・ギターのパートが神憑っており、本当はリード・ギター全てと言いたい所ですが、印象に残るフレーズとして選定しました。
フライングVの神と呼ばれるマイケル・シェンカー(Michael Schenker)の20歳頃の至高の演奏を聴いて、何かを感じて頂きたいです。
そして、今のマイケルの活躍にも注目して頂きたいです!
ご紹介のアルバム『obsession』です。
このアルバムには、マイケル・シェンカー(Michael Schenker)の神憑った演奏が詰まっています。多くの人に、この色褪せない音を知って欲しいです。
2019年9月20日の発売が待ちきれない。フライングVの神の最新アルバムです。
レヴェレイション【通常盤CD(日本語解説書封入/歌詞対訳付)】
- アーティスト: マイケル・シェンカー・フェスト,マイケル・シェンカー,ゲイリー・バーデン,グラハム・ボネット,ロビン・マッコーリー,ドゥギー・ホワイト,クリス・グレン,サイモン・フィリップス,ボド・ショプフ,スティーヴ・マン,ロニー・ロメロ
- 出版社/メーカー: ワードレコーズ
- 発売日: 2019/09/20
- メディア: CD
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マイケル・シェンカー(Michael Schenker)を中心に、豪華メンバーで届ける新アルバムです。ぜひ一緒に応援しましょう。このアルバムアートは、まさにフライングVの神です!
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