今回は、バンド【Vandenberg】のアルバム『Vandenberg』から、曲「Nothing to Lose」をご紹介させて頂きます。
このバンドは、Adrian Vandenberg(エイドリアン・ヴァンデンバーグ)がオランダで作ったバンドです。ご紹介のアルバムは、1982年に発表されたファースト・アルバムです。彼は、オランダのティーザーというバンドでギターを弾いていましたが、1981年にシン・リジィのギタリストのオーディションを受け落選。ホワイトスネイクのオーディションを受け落選。しかしソングライターとして高く評価され、自らの名前を付けたバンドを再結成しました。ソングライターとしての才能を発揮し、当然の様に全曲の作詞・作曲を行い、音楽性が高くバリエーション豊かなアルバムとなっています。
もちろんギタリストとしての腕も素晴らしいものがあり、ギター・ソロの高度なフレーズや計算された起承転結には美しさを感じます。短い時間の曲が多いですが、どれも高い音楽性が凝縮された完成度の高い曲です。ご存知の無い方は、是非とも聴いて頂きたいです。
ご紹介の曲です。
Nothing to Lose
曲のイントロは、静かなクリーントーンから始まり、歪んだバッキング・リフと共にヴォーカルがドラマチックに始まります。曲の展開が流れるように自然で、疾走感と共にキャッチーなメロディーで素晴らしく完成度の高い曲です。まさに80年代のハードロック全盛期のサウンドです。彼は才能に溢れた音楽家であり、素晴らしい知的なギタリストです。
今回の「心の琴線に触れる音」は、2:12~2:34付近で哀愁を漂わせて躍動するギター・ソロです。彼の知的なフレーズと個性的なヴィブラートが心を震わせます。
もちろんバッキングのギターも非常に高品質であり、才能溢れるギタリストです。
曲は最後まで余計な音が無く、1つの作品として美しいです。彼の美学を感じます。
曲名を日本語訳すると「失うものは何も無い」です。この曲を聴いて明日も一緒に頑張りましょう!
曲では無いですが、ヴァンデンバーグの勇姿をどうぞ
Adrian Vandenburg (Guitar Solo)-Live in Japan (1984)
ギター・ソロのショウタイムです。日本国歌も弾いてサービスしてます。
細かく震えるヴィブラートやピッキングに彼の特徴がありますね。クラシカルなフレージングも得意ですよね。
ご紹介のアルバムです。
80年代ハードロックを代表するヴァンデンバーグ。少しでも多くの方に知って頂けると嬉しいです。また他のアルバムも紹介します。
良かったら、過去の紹介記事もご覧ください。
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