今回は、バンド【Amorphis】よりアルバム『Silent Waters』の曲「Silent Waters」をご紹介させて頂きます。
2007年の発表された8枚目のアルバムです。本作の全ての曲の歌詞は、フィンランドの芸術家/詩人ペッカ・カイヌライネンが担当し、フィンランドの叙事詩『カレワラ』の登場人物レンミンカイネンにインスパイアされた作品となっています。フィンランドは独特の伝説や伝承が多数存在しており興味深い国です。このバンドからも独特な世界観が強く感じられます。ご紹介する曲は、アルバムのタイトル曲であり、フィンランドではシングルチャートで2位を記録しています。
アルバムアートは、『カレワラ』に登場する「トゥオネラの白鳥」をモチーフにした作品です。「トゥオネラの白鳥」は、クラシックの曲になっています。
トゥオネラの白鳥:シベリウスの作品です。
シベリウス - トゥオネラの白鳥 Op.22-2 カラヤン ベルリンフィル 1984
是非アルバムアートを見ながら、ご紹介の曲を聴いて見てください。
『カレワラ』には、主役級の3人(ワイナミョイネン、イルマリネン、レンミンカイネン)が登場し、その1人であるレンミンカイネンは、若く強いが身勝手で騒ぎを起こしたり災難にあったりした人のようです。
イルマリネンにインスパイアされた作品は、9枚目のアルバム『Skyforger』です。こちらを見て頂ければと思います。
www.kinsen.work
ワイナミョイネンにインスパイアされた作品は、10枚目のアルバム『The Beginning of Times』です。こちらも合わせて見て頂けると嬉しいです。
ご紹介の曲です
Amorphis – Silent Waters
幻想的なピアノの音から曲が始まり、バンドの持ち味である哀愁漂うメタルサウンドへと展開されます。要所にギター・ソロによる鳴き、効果的なピアノのフレーズが入る事で完成度の高い曲に仕上がっています。フィンランド人の感性が日本人にストレートに届く事は喜ばしい事ですね。随所に心が癒やされるような美しさを感じつつ、何か崇高な事を伝えているように感じる曲です。
今回の「心の琴線に触れる音」は、サビの展開へと再び戻す前の3:15~3:33のギター・ソロです。強く早いヴィブラートが個性的で曲の世界観にマッチしています。
ご紹介曲の公式映像です。
AMORPHIS – Silent Waters (OFFICIAL VIDEO)
原曲から少しカットされていますね。
Amorphis – Silent Waters (Live)
アルバム発表した頃のライブです。原曲の雰囲気はそのままです。
ギターは、少しアレンジが入ってライブ感がありますね。
Amorphis – Silent Waters Live @ Majestic Bratislava 13.12.2015
ベテランになっても、素晴らしい原曲の雰囲気をそのまま再現させています。本物は世界観を崩しませんね。
ご紹介のアルバムです。
この紹介によって、このバンドの良さを少しでも多くの人に知って頂ければと幸いです。
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