今回、ご紹介するのはバンド【Amorphis】のアルバム『Skyforger』より、曲「Sampo」をご紹介させて頂きます。
このアルバム『Skyforger』は、2009年にリリースされた9枚目の作品で、フィンランドの叙事詩『カレワラ』の登場人物イルマリネンにインスパイアされているそうです。『カレワラ』とは「英雄の地」という意味で、ロシア帝国からのフィンランドを独立に導くために大きな刺激を与えたそうです。イルマリネンは伝説の鍛冶屋で、サンポという”持つ者に幸福をもたらす神秘的な人工物”を作りました。サンポの奪い合いをするうちに、最後にサンポは粉々になって海に散らばり、その破片が流れ着いた地に幸福をもたらしたというお話だそうです。このアルバムの作詞は、フィンランドの芸術家/詩人ペッカ・カイヌライネンが担当しており、独特な世界観を強めています。このアルバムに限らず、この芸術家が作詞を担当している作品もあります。
芸術家ペッカ・カイヌライネンのホームページです。
世界観は、バンドと親和性があると思います。
Amorphis – Sampo
イントロは、ジャズを思わせるピアノから入り、どこか懐かしい展開が始まります。
この伴奏にのせてヴォーカルが入り、0:48~1:05くらいのサビでは、哀愁漂う癒やしのサビが展開されます。
2:10~2:58のサンポの鋳造とも思われるシーン、2:58~3:43では幸福をもたらすサンポが完成した様にも思われるシーン、3:43~4:08のギター・ソロ、4:08~4:32のヴォーカルの入った展開、4:33~4:56のキーボード・ソロを通じ、奪い合いの物語が展開し、4:56からサビに戻り、サンポは粉々になって幸福をもたらした様に聴こえます。
今回の「心の琴線に触れる音」は、0:48~1:05の癒やしのサビ、そして3:14~3:35の哀愁漂うヴォーカルのシーンです。聴いて、ただ心が癒やされるだけで無く、何か崇高な言葉を受けたようにも感じられます。
ライブ映像です。
AMORPHIS – Sampo (Live)
彼らの独特な世界感がライブで完全再現されています。演奏力も素晴らしく
、良い音を出そうと一生懸命な姿と、そこから伝わる心ある音にも感動です。
多くの人が、バンド【Amorphis】の世界観、深い味わいを知って頂けると幸いです。
ご紹介のアルバムです。
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