今回は、バンド【Yngwie Malmsteen】のアルバム『Seventh Sign』より、曲「Never Die」をご紹介させていただきます。
私が初めて「Yngwie Malmsteen」を聴いたのは、このアルバムでした。その時は、圧倒するクラシカルな超高速のギターソロに衝撃を受けました。当時のギター小僧にとっては、余りにも刺激が強く、こういうギター・ソロが弾きたい!。と眼を輝かせて、ハーモニック・マイナーの虜になったものでした。イングヴェイ・マルムスティーンの威圧するような強く尖った音が大きな衝撃でした。このアルバムのアートが本人のズームアップの顔という、非常に彼の性格を表していると思います。
彼のギターは、スキャロップ指板のストラトで、分厚いピックを使う事でも有名です。
Yngwie Malmsteen – Never die (Studio version)
イントロから、彼のトレードマークとも言えるハーモニック・マイナーのソロから始まります。クラシカルなエッセンスを感じる中でも、キャッチーなメロディーもあり、凄まじいテクニカルなギター・ソロもあり、非常に聴き応えのある曲になっています。
以前、速弾きで比較されていたクリス・インペリテリは、ピッキングが強く、フルピッキングなのですが、イングヴェイは、ピッキングが弱く、エコノミー・ピッキングで全く弾き方が異なり、音も明確に違います。彼の流れるようにハーモニック・マイナーが展開され、もう誰も彼の暴走を止められないと言った圧巻のギター・ソロです。通称が王者なのも納得です。そんな彼は、ジミ・ヘンドリクスにも影響を受けており、ジミヘンタイプの曲も多いです。また、ウリ・ジョン・ロートにも影響を受けたとして有名で、スコーピオンズの曲「The Sails Of Charon」が彼のスタイル形成に大きな影響を与えたと言われています。この曲はイングヴェイがカバーしていますので、また機会に紹介させて頂きます。
今回の「心の琴線に触れる音」は、1:58~2:45のギター・ソロです。クラシカルな響きと流れるような高速の音に圧倒され、言葉を失い聴き入ってしまいます。アームも使ったヴィブラートは、非常にアグレッシブですが、絶妙な繊細さがありクラシックの演奏家達からも絶賛されているそうです。
当時のライブ映像です。
Yngwie Malmsteen – Never Die ( Live at Budokan 1994 )
ギター・ソロ部分のデモンストレーション映像
Yngwie Malmsteen – Never Die
もし万が一、ご存知無い方が居ましたら、後のギタリストに多大な影響を与えていますので、ぜひ一度は本家本元の音にハマって頂ければと思います。
ご紹介のアルバムです。
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