今回は、バンド【Impellitteri】のアルバム『Screaming Symphony』より曲「Countdown To The Revolution」を紹介させて頂きます。
クリス・インペリテリは、速弾きでイングヴェイ・マルムスティーンと比較されています。演奏技術は同じ様に凄いのですが、全く異なるタイプのギタリストです。イングヴェイ・マルムスティーンは、クラシカルで圧倒するギター・ソロが持ち味ですが、インペリテリは、どちらかというとギター・ソロよりリフ作成・リフ演奏の才能が高く、パワーを掛けたフルピッキングから抜群の切れと、独特なフレーズのリフが持ち味だと思います。
このアルバムは、バンド【Impellitteri】の4つ目のアルバムです。3rdアルバム『Answer To The Master』で自分のスタイルを確立し評価を得た事により、自信を持って迷わずに自分の良さだけを意識して作ったアルバムだと思います。今回は、そんなアルバムの中から、一番リフがインペリテリらしい曲をご紹介します。
この頃は、シングルコイルのストラトにこだわりを持って使用していたと思いますが、最近では、ハムバッカーも使っている様です。
Impellitteri – Countdown to the Revolution
イントロの、リフは非常にインペリテリらしいリフで味があり心地良いです。そして、ロブ・ロックのハイトーンボーカルが入り曲が展開されます。特にサビの部分では、夢中になって一緒に歌いたくなる程、気持ちの良くキャッチーなメロディーです。
今回の「心の琴線に触れる音」は、0:00~0:14のモチーフになるリフと0:14~0:27のAメロのリフです。特にAメロのリフは、裏拍で入るような音と特徴的なトリッキーなフレーズが心地良く、いつまでも繰り返して欲しい中毒性のあるリフです。2:32~3:01のギターソロでは、手癖の味と明快な起承転結があり、持ち味が十分に発揮されて聴き応えがあると思います。
バンド【Impellitteri】に関して、類似した曲調とギター・ソロが多いと感じている人は多いのでしょう。しかし、それでもまた聴きたくなり、次の新しい曲を心待ちにしているファンもまた多いのです。速さを追求したスポーツカーや、性能を追求した戦闘機が類似した形状になるように、それは自然の摂理なのだと思います。インペリテリは、2nd「Grin & Bear It」で、自分のスタイルに迷った事、3rd「Answer To The Master」で確立した事を忘れずに、ファンを裏切らないためにも、潔く自分の道を真っ直ぐに進んでいるのだと思います。もちろん、そんな中で進化しているのですが、原点を忘れずに迷わず真っ直ぐブレずに進む姿は格好良いです。
そんな直向きなクリス・インペリテリの中毒性のあるリフを少しでも良いと感じて頂ければ幸いです。
ご紹介のアルバムです。
- アーティスト: インペリテリ,ロブ・ロック
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 1996/05/22
- メディア: CD
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